肩こり・首こり解消法>知っておきたい！誰にでもある頸椎椎間板ヘルニアのこと！

頚椎椎間板ヘルニアって何？　人間の背骨の数っていくつあるか
ご存知でしょうか。
実は人間の背骨は“24個”あり、変形性頸椎症でも述べましたが、
そのうち上から数えて7つまでを頚椎と言います。
この頚椎にヘルニアを起こすと“頚椎椎間板ヘルニア”となります。
頭という非常に重たい部分を支えなければならない頚椎は、腰椎
についでヘルニアを起こしやすい部分です。

頚椎椎間板ヘルニアの症状の特徴として、急性のものを除き、症状
は穏やかなのが特徴です。
また、圧迫される箇所の関係から上半身に症状が出やすいのですが、
圧迫箇所が大きく広い場合には下半身にまで影響が出ることもあり
ます。
首や肩に痛みが生じたり、シビレのほか、体温調整がうまくいかな
くて体が冷えたり、脱力感を生じたり、さらに、腕から手にもこれ
らのような症状が現れてきます。
重度の場合には、両手や下半身にまでおよび、物が掴みにくい、物
を良く落とす、足が突っ張る、歩きにくいなどの症状へと進行する
こともあります。　

ヘルニアとは、「飛び出す」という意味なのです。
椎間板ヘルニアとは文字どおり中身である髄核が飛び出してしまう
症状のことを言います。
２０歳代からすでに始まる椎間板の加齢的変化が主な要因なのです
が、そこに、悪い姿勢などの背骨にかかる負荷の積み重ねにより、
線維の輪が膨らんだり、亀裂が生じて中身である髄核が外にはみ出
してしまいます。　
この結果、脊髄や神経根を圧迫して症状が現れます。
特に、痛みが進行している場合や強い場合は安静にすることが大切
です。
基本的には、消炎鎮痛剤や湿布、必要に応じて装具療法、けん引療法
など、保存的療法で治療を進めていきます。
症状の程度によっては、ヘルニアの摘出・椎骨の固定などの手術が
必要になることもあります。