肩こり・首こり解消法>色々あるね！変形性頸椎症ってどんな病気！

変形性頚椎症（頸部脊椎症）とは？　
頸椎は背骨のうちで首の部分を構成する骨で７つの椎骨(ついこつ)
からなっています。
上から第１頸椎、第２頸椎と呼び、いちばん下が第７頸椎になります。
第２〜７頸椎までは、それぞれの間に椎間板が挟まっていて、椎間板
は椎骨と椎骨の間でクッションのような働きをしますが、加齢ととも
に変性してその弾力性が失われ、クッションの作用が弱くなります。
その結果、椎骨同士がぶつかったり、椎間関節がすり減ったりすると、
椎骨は刺激されて骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の突出ができたり、
椎骨の並びにズレが生じて変形します。
これを変形性頸椎症（頚部脊椎症）と言います。

これは無自覚の場合もあり、初期の症状では、肩こりや首の痛みとして
しか自覚症状はないようです。
しかし、だんだん症状が進むにつれて、肩や腕のシビレ、後頭部に
痛みが現れたり、動かす方向によっては首が痛くなったりする場合
もあります。この場合は変形性頸椎症からさらに神経根を圧迫して
頸椎症性神経根症になります。
脊髄を圧迫してさらに症状が進み、頸椎症脊髄症になると手がしび
れてボタンかけのような細かい作業ができなくなったり、足のしび
れやけいれんに伴う歩行障害、排尿障害が出ることもあります。
原因は頸椎における年齢的な変化で、その主因は椎間板の変化です。
加齢による頸椎の老化に関係し、椎骨と椎骨の間にある椎間板が薄
くなったり、椎骨のふちに骨棘（こっきょく-とげのような突起）が
出てくることで、周囲の組織である脊髄や神経根、血管を圧迫する
ことにより様々な症状が出てきます。。

変形性頸椎症自体は、特に心配のない疾患です。
姿勢を正し、同じ姿勢を長時間続けないように気をつけ、肩や首の
筋力アップに努めます。
息を吸いながらゆっくり両肩を上げ、息を吐きながら下げる“肩の
上げ下げ運動”や、手で頭を押しながら、それに抵抗するように前
後左右に頭を倒す“抵抗運動”などのストレッチを行います
また、早期のうちに治療を受けることで、症状の進行に歯止めをか
けることができます。
けん引療法や装具療法、非ステロイド性消炎鎮痛剤や筋弛緩剤など
の薬物療法、温熱療法などを用います。